ご挨拶
この度、2026年6月20日(土)と21日(日)の2日間、名古屋市立大学田辺通キャンパス及び桜山キャンパス(愛知県名古屋市)において、医療薬学フォーラム2026/第34回クリニカルファーマシーシンポジウムを開催させていただくことになりました。
本フォーラムは、1985年に第1回が福岡において開催され、今回で34回目となります。病院薬剤師、薬局薬剤師、薬系大学の教育・研究者、薬学生、製薬企業の研究・開発・医療情報担当者が一堂に会して、活発な討論や密な情報共有を行う場として、その歴史を重ねてきました。東海地方での開催は2015年(名古屋開催)以来、実に11年ぶりとなります。
今回のフォーラムのテーマは、「医療薬科学が拓く新しい薬学の世界」と題しました。令和4年度には文部科学省により薬学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂が行われ、令和6年度には内閣官房により日本の創薬力が低下への対応として、創薬につながる薬学人材養成の検討が提示されました。これらの薬学に対する社会のニーズに対して、医療と創薬の架け橋である医療薬科学が大きな役割を果たすと考えます。医療人と創薬人が一堂に会して討論や情報交換を行う機会として、臨床現場の薬剤師、大学の研究者・学生、製薬企業の研究開発者の多くの方々がご参加くださり、本フォーラムが新しい薬学の世界を拓く端緒となることを祈念しております。
開催地である名古屋は日本のほぼ中央に位置し、交通の利便性に優れた都市です。名古屋城をはじめ、熱田神宮や名古屋市科学館、近代建築や文化施設など、見所が豊富です。また、名古屋は「名古屋めし」に代表される独自の食文化も魅力の一つです。ひつまぶし、味噌煮込みうどん、味噌カツ、手羽先など、他の地域にはない個性的な料理をぜひお楽しみください。滞在中、学びとともに名古屋の魅力にも触れていただければ幸いでございます。
皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。
2025年6月
実行委員長 舘 知也
(名古屋市立大学大学院薬学研究科 教授)