第23回日本乳癌学会中部地方会

当番世話人挨拶

当番世話人 写真

第23回日本乳癌学会中部地方会
当番世話人 二村 学
(岐阜大学医学部附属病院 乳腺外科)

このたび、第23回日本乳癌学会中部地方会の当番世話人を拝命いたしました、岐阜大学医学部附属病院 乳腺外科の二村 学と申します。
本会は、2026年(令和8年)9月5日(土)・6日(日)の両日に、岐阜市の「じゅうろくプラザ」にて開催いたします。岐阜での開催は実に11年ぶりとなります。会場はJR岐阜駅に隣接し、名古屋駅からもわずか19分と交通アクセスに優れ、地方都市での学会開催に最適な立地です。

今回のテーマは、「乳がん診療 今できること 目指すべきこと」といたしました。
乳がんは日本人女性の9人に1人が生涯のうちに罹患するとされ、依然として増加の一途をたどっています。死亡率の低下はいまだ喫緊の課題であり、社会の発展とともに世界的にも乳がん患者数は増加しています。一方で、科学技術の進歩により、診断技術の精度向上、手術や放射線治療などの局所療法の進展、さらには薬物療法の新たな開発が進み、乳がん診療は日々進化を遂げています。私たちは、こうした成果を最大限に活用しながら、「乳がん撲滅」というすべての医療従事者が共有すべき究極の目標に向けて歩み続けています。

わが国では少子高齢化が急速に進むなか、医療安全や働き方改革にも配慮しつつ、より質の高い乳がん診療を継続・発展させていくことが求められています。そのためには、地域医療機関との連携、多職種の協働、そして次世代を担う人材の育成が不可欠です。
本会が、乳がん診療の現状を見つめ直し、将来に向けて何ができるのかを共に考える貴重な機会となることを願っております。

近年は異常気象の影響で、9月といえども厳しい暑さが続くかもしれません。しかし、皆様の乳がん診療にかける熱い志を岐阜に持ち寄り、語り合い、学び合い、そして高め合えるような有意義な会にしたいと考えております。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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