第40回 日本母乳哺育学会学術集会

会長挨拶

学術集会長 写真

第40回日本母乳哺育学会学術集会
学術集会長 川田 紀美子
香川大学医学部看護学科 母性看護学 教授

このたび、第40回日本母乳哺育学会学術集会を香川県において開催できますことを、大変うれしく存じます。ご参加いただく皆さまならびに、日頃より本学会の活動にご理解とご支援を賜っている関係各位に、心より御礼申し上げます。

本学術集会のテーマは「母乳育児のストラクチャー ― 環境とケアの融合 ―」です。

母乳育児は、母親個人の意思や努力のみに委ねられるものではなく、国際的な指針や科学的エビデンス、制度や専門職の支援が連携することで支えられるものだと考えております。本学会では、母乳育児をそのような社会的な構造(ストラクチャー)として捉え直し、環境とケアがどのように融合し得るのかを、多角的な視点から議論できればと考えています。

本学術集会では、WHOにおいて長年母子保健分野で活動されてきた専門家による基調講演をはじめ、予防医療の観点からのワクチンと母乳の関係、新生児期における臨床ケアの課題、さらには産後ケア事業を通じた地域における母乳育児支援の実際など、幅広いテーマを取り上げます。これらはいずれも、赤ちゃんと家族を守るための「環境」と「ケア」を結びつける重要な要素であり、本学会テーマを具体的に体現する内容です。

また、市民公開講座では「ちいさな命を、ひとりにしない。」をテーマに、低出生体重児と母乳バンクを切り口として、赤ちゃんの育ちを社会全体で支える仕組みについて、市民の皆さまと共に考える機会といたしました。本学会の理念を、専門職のみならず社会へと広く共有する場として位置づけています。

本学術集会は四国香川県での初めての開催となります。瀬戸内の穏やかな自然とともに、香川ならではの文化や食もお楽しみいただきながら、活発な議論と交流の場としていただけましたら幸いです。

本学術集会が、母乳育児をめぐる理解をさらに深め、実践・制度・社会をつなぐ新たな一歩となることを願っております。多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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