
第43回メディシナルケミストリーシンポジウム
実行委員長 野路 悟(塩野義製薬株式会社 医薬総合研究所)
実行委員長を拝命いたしました塩野義製薬株式会社の野路悟でございます。第43回メディシナルケミストリーシンポジウムを2026年11月11日(水)~11月13日(金)の日程で、京都テルサにて開催させていただくことになりました。
メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本における創薬力の更なる向上と医薬品研究開発の活性化を目的に、産学官各分野の多くの研究者が一堂に会して活発な議論が行われる日本の創薬化学分野最大の学術会議でございます。1979年(昭和54年)に第1回を開催して以来、今回で43回となり長い歴史を積み重ね、日本の創薬化学の発展を牽引してきました。この間、日本の各研究機関や企業から日本発の画期的新薬を多数創出しており、本シンポジウムがそれらの成果に少なからず貢献してきたと考えております。また、第一線の産官学の研究者のみならず、未来の創薬を担う若手研究者・院生・学生の方々にも創薬化学に関する意識高揚や情報収集、そして、新たな人脈形成の貴重な機会となっております。
第43回は「創薬化学の新たな潮流 多彩なアプローチで未来を創る」というキーメッセージを設定いたしました。創薬化学における多くの研究は1つの技術だけでは完結せず、合成化学はもとより、化合物デザイン、分析や生物活性評価に加え、創薬スピードを向上する技術など多彩に渡る研究が融合して創薬という成果に導きます。1つ1つの技術は非常に貴重であり、それらを生み出す研究者の発想や苦労が創薬の基盤を構築していることは言うまでもありませんが、研究者の創造によりそれらが融合されてシナジーを生むことこそ創薬研究の醍醐味だと考えております。この第43回メディシナルケミストリーシンポジウムでは、最先端の研究成果を披露していただくと共に、それらの融合の機会になることを期待します。招待講演では、分野のキーオピニオンリーダーとして活躍される先生方に加え、注目すべき研究成果を創出された先生方を中心にご講演していただく予定です。また受賞講演では、医薬化学部会賞や第42回メディシナルケミストリーシンポジウム優秀賞を受賞された研究者の皆様のご発表を計画しています。
一般口頭発表あるいはポスター発表では、企業や大学の創薬の最前線で活躍されている多くの研究者の方々に研究成果を発表していただきたいと思います。幅広い分野の研究者同士の多角的な議論を大いに期待しています。前回に引き続き、医薬化学部会MCS優秀賞及び学部生・大学院生を対象とした新人賞に加え、エルゼビア社よりBioorganic Medicinal Chemistry (BMC) 及び Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (BMCL) のご支援による“BMC/BMCL賞”およびAmerican Chemical Society(ACS)によるACS Publications Medicinal Chemistry賞を設けておりますので、多数のご応募を心よりお待ちしております。
これまで同様、多くの企業展示も計画しております。日常の研究活動には欠かせない研究機器やサービスについて企業担当者の方々と直接お話することによりその製品やサービスの理解を深めていただき、研究の加速化と質の向上にお役立ていただきたいと思います。
皆さんのご期待に沿える内容になるよう努力して参りますので、皆様のご参加をお待ちしております。

