大会長挨拶
この度、一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会第27回学術大会を開催する運びとなりましたことを、心より嬉しく、また光栄に思います。本大会のテーマは「大災害時のオーラルヘルスを考察する。」であり、災害時における口腔健康の重要性について深く議論し、実践的な知見を共有することを目的としています。
近年、自然災害の頻発により、被災地での生活環境や医療支援がますます重要になっています。特に災害時には、食事や水分摂取、衛生管理が難しくなり、その影響は口腔の健康に大きく関わります。口腔ケアが困難な状況下でも、私たちの口腔健康を守るためにはどのような取り組みが必要か、その解決策を探ることは、今後の医療や支援活動において極めて重要です。
本大会では、特別講演として聖路加国際病院 病院長の石松伸一先生にご講演いただき、災害時における医療支援の実践や地下鉄サリン事件で多くの患者を受け入れた貴重な経験をお話しいただきます。石松先生の御講演を通じて、私たちが災害時に直面する課題とその克服方法について、より深い理解を得ることができると確信しています。
また、様々な分野から集まった専門家によるセッションを通じて、災害時の口腔ケアの実際や新たな取り組み、技術の発展について議論することができることを大変楽しみにしております。
皆様と共に、災害時のオーラルヘルスの課題に対する理解を深め、実際の支援活動に役立つ知見を得るための有意義な機会となることを心より願っております。
皆様の大会へのご参加を心よりお待ち申し上げます。
一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会第27回学術大会
大会長 小澤靖弘
(聖路加国際病院 歯科口腔外科)