第79回日本酸化ストレス学会学術集会 第2回日本レドックス医学生物学会学術集会 合同大会

実行委員長挨拶

第79回日本酸化ストレス学会学術集会
第2回日本レドックス医学生物学会学術集会
中川秀彦
名古屋市立大学大学院薬学研究科・薬化学分野 教授

実行委員長 写真

この度、第79回日本酸化ストレス学会学術集会及び第2回日本レドックス医学生物学会学術集会を、2026年6月18日(木)~19日(金)の2日間の日程で、名古屋市鶴舞公園内にある岡谷鋼機名古屋公会堂にて合同で開催させていただくこととなりました。開催テーマは「基礎から臨床まで分子科学の視点で挑む酸化ストレス研究」です。”酸化ストレス”は、今や広く世の中に知られるワードになっていますが、この機に、現象論的に捉えるのみではなく、改めて分子科学に立脚した酸化ストレス研究のサイエンスを示す時期であると考え前述のテーマといたしました。

日本酸化ストレス学会は、日本を代表する酸化ストレス研究ハブとして、基礎科学から臨床応用まで幅広い研究成果について領域を超えて議論し、酸化ストレスの本質的な理解と医療等の社会還元を目指して活動を行っており、国際的な酸化ストレス研究の推進・発展に寄与しています。また、日本レドックス医学生物学会は、日本NO学会の改組により誕生し、これまでの本邦NO研究発展への貢献に立脚し、NOに加えレドックス反応に関与する関連分子にまで議論を広げ新しい学術分野への成長を目指しています。

酸化ストレス因子は、脳神経疾患、循環器疾患、代謝性疾患、癌など多くの疾患の発症や進行に重要な役割を果たしており、また老化にも深く関与することが明らかとなっています。さらにこれらの因子が起こす化学反応は、植物の生理機能や病態、また海洋や地球大気のシステムにも関わることが知られています。一方で、ある種の活性酸素や一酸化窒素(NO)、硫黄化学種は、殺菌や生体情報伝達など生理作用に深く関わり、これらを介した生体レドックス反応は、生体恒常性維持に重要な役割を果たしていることが理解されつつあります。今回の学術集会を機に、本邦の酸化ストレス研究・生体レドックス研究を、一層発展させるとともに世界トップレベルに押し上げていければと考えます。

今回の開催地である名古屋は、日本の酸化ストレス研究発祥に関わった八木國夫先生ゆかりの土地柄であり、また開催会場である名古屋公会堂が位置する鶴舞公園は明治末期に開設され市民に愛されてきた由緒ある公園で、公会堂も昭和初期に建設された歴史的建造物です。今回の合同学術集会では、酸化ストレス研究を含むさまざまな歴史に触れつつ、最新の研究成果に熱い討論を繰り広げていただければと存じます。

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