ご挨拶

大会テーマ「あなた... そして私も音楽になる」

第26回日本音楽療法学会学術大会
大会長 髙山 仁

第26回日本音楽療法学会学術大会を2026年9月19日(土)~20日(日)の2日間、仙台国際センターにて開催いたします。なお、講習会につきましては、すべてオンデマンド開催としながらも、対面講習に相応しいワークショップにつきましては学術大会内の企画といたしました。

音楽療法は音楽を用いる療法であり、「音楽とは何か」を探究することに大きな意義があります。私たちはそのことを何度も考えてきましたが、未だに「これだ」という答えには至っておらず、音楽は楽曲演奏とすることがあります。しかし、クライブ・ロビンズ著「音楽する人間」の序文には「『音楽』という言葉を、単なる名詞ではなく動詞として考えてほしい」と述べられ、音に何かしらの思いや意味を込め、内なるものを表現しようとする行為そのものが音楽ではないかと考えるようにもなってきました。そのことを大会テーマ「あなた... そして私も音楽になる」に込め、「音楽すること」の療法的意義について、多くの皆様とともに考え語り合いたいと思っております。

基調講演は、大会テーマ発想の導きとなった「サウンド・アッサンブラージュの人類学:そして私も音楽になった」の編著者である小西公大氏(東京学芸大学)にお願いし、文化人類学の立場から「人間と音楽」について語っていただきます。特別講演・対談は、ALSの患者と支援者の日常を描いたドキュメンタリー映画「沓はるかなる」監督、宍戸大裕氏の講演と、社会福祉活動を積極的に行っている羽石英里氏(昭和音楽大学)両者による対談を企画いたしました。また教育講演には、ドイツで長年、音楽療法士の教育に力を尽くしてこられたカーリン・シューマッハー氏(ベルリン芸術大学名誉教授)をお迎えし、欧州の音楽療法教育事情と音楽療法における関係性の質の変容についてご講演をいただきます。さらに市民講座では、宮沢和樹氏(宮沢賢治の実弟清六氏の孫)に、賢治の様々な作品から窺い知る思想について語っていただきながら、芸術活動や音楽、あるいは音楽療法との関連について、音楽療法士との対談も予定しております。

その他[研究発表、シンポジウム、ワークショップ、ラウンドテーブル]は、「大会企画・公募企画」同様企画とし、内容の充実を目指しております。なお研究発表は[現地:口頭発表40分枠、20分枠]とオンデマンド発表[e-ポスター発表(PDF)、e-口頭発表(15分枠)]となります。

新企画への希望
大会企画・公募企画の中で特に「共同研究(90分枠)」は、当学術大会での新企画です。予め筆頭研究者により提案されたテーマについて、指定した複数の研究者が各々研究し、当日15分程度で発表、後半は筆頭研究者の進行にて、考察・結語の違いや普遍的共通点などについて参加者もまじえて質疑応答します。私たち音楽療法士は、音楽出身者が多く、ソロ活動に慣れておりますが、新たな広がりを求めて共同研究を提案しました。ぜひ、ご応募ください。なお、詳細は「演題募集ページ」をご覧ください。

講習会テーマ「これからの四半世紀、音楽療法の深化を求めて」
会場の仙台国際センターは、震災後の大改修工事のため会場の半分は使用不可、加えて東北のマンパワー不足により、金曜日の対面講習会開催は断念しました。そこで、ワークショップは土日の学術大会に、座学的講習はオンデマンドとして4週間の配信となります。その内容は、これからの四半世紀の第一歩として、8名の音楽療法士の方々には、これまでのご自身の学びや実践研究についてお話しいただきますが、その中には海外で学び海外に残られた方、日本に帰国された方、また日本で研鑽を積まれた方など、その歩みは違いつつも、音楽療法の過去・現在、そして「これから」について存分に語っていただきます。さらに、関連領域の8名の先生方には、音楽療法実践研究に必要な様々な考え方や理論をご紹介いただき、私たち一人ひとりが音楽療法の深化を求められたらと考えております。さらに、本部学術委員会企画の講習動画もご覧いただけます。繰り返しご視聴いただけるオンデマンド講習会にご期待ください。

最後に、来年の大会は9月19日(土)~23日(水・祝)5連休の中の二日間です。大会後は東北の旅をお楽しみいただき、東北の文化に触れていただけましたら嬉しく思います。では、2026年9月仙台にてお待ちいたします。

運営事務局

株式会社コームラ 「第26回日本音楽療法学会学術大会」係
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