大会長挨拶
第18回看護実践学会学術集会のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。
この度、本学術集会を2025年9月27日(土)に、石川県地場産業振興センターにて開催いたします。
メインテーマは「看護実践の変革と創出、そして伝承」です。
2025年を迎え、少子高齢化による人財不足、さらには頻発する自然災害や不安定な世界情勢など、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化し続けています。これらの影響を受け、私たち看護職は常に多くの課題を抱えながら、日々、看護を実践しています。医療や看護におけるAIやDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進は、そういった課題に対し、私たち看護職とそのケアを必要とする人々にとっては、大きく期待できるところです。とはいえ、看護実践での導入、そして幅広い活用といったところでは、まだまだこれからではないかと思います。このような中、私たち看護職が最良のケアを提供し続けていくためには、看護実践そのもの、そして看護職を支える組織や私たち看護職の意識を『変革』し、さらに新たな看護実践を『創出』していくことが必要ではないかと考えます。また、その一方で、経験から生み出される技、思考、そして先人から受け継がれた看護の本質というものは、『伝承』していかなければならないものと考えます。
先の見えない不確実な現代において、「変革」、「創出」「伝承」の3つの要素から看護実践の将来の在り方を模索しながら、何を伝えていくことが必要なのか?ということについて、参加者のみなさまとともに考えていきたいと思います。
本会は、臨床や看護教育等に携わる看護職が、さらなる質の向上のために日頃の看護実践の成果を発表する貴重な場です。ご参加される皆様にとって、有意義な学術集会となりますよう、現在、開催に向け、鋭意準備を進めております。
多くの皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
令和7年2月吉日
第18回看護実践学会学術集会
大会長 坂本 和美
(金沢市立病院 看護部長)