あいさつ
北海道医療大学歯学部 口腔機能修復・再建学系 咬合再建補綴分野
越野 寿
日本咀嚼学会第36回学術大会の大会長を担当させていただく北海道医療大学の越野です。
日本咀嚼学会は、咀嚼に関わる多くの職種が参画している学際学会であり、歯学分野の研究者だけでなく、調理学・栄養学・食品学分野・教育学分野の研究者も多く、種々の分野の先生方が大会を担当しています。私自身は、13年前に23回学術大会を担当させていただき、今回は13年ぶりに再度担当させていただく機会を与えていただきました。増田裕次理事長はじめ関係の諸先生方に心より感謝申し上げます。
第23回学術大会では、メインテーマを『高齢者の咀嚼を再考する』とし、高齢者に焦点を当てさせていただきました。36回学術大会では、第35回学術大会の「健全な咀嚼を育む」を受けて、「健全な咀嚼を守る」とさせていただきました。私自身、入れ歯を用いた治療を専門とする歯科医師であるため、どうしても視点が高齢者に向きますが、今回は近年増えている大規模災害時の被災者支援にも咀嚼の観点から思いを巡らせたいとの思いで、「守る」に焦点を当てました。
また、今回はあえて、北海道医療大学当別キャンパスを会場とさせていただきました。本学は4年後に当別を離れ、北広島市に移転することが決まっております。また、私自身も本年度で定年を迎え、当別キャンパスで最後の御奉公をさせていただければとの思いです。地理的観点からご参加いただく皆様にはご不便をおかけすることになりますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。